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楽をするために努力をするとうまくいきだす
「楽をする」のは悪いことでしょうか。
頑張ることや耐えることが昔からの日本の労働の美徳とされてきました。
しかし今はそれが正解だとは言えない時代になってきています。
効率的に業務をまわすことにより楽をすること。
私はこれが最もすばらしい業務の効率化だと考えています。
今は色々なツールが発達して選択肢が増えました。
しなくてもよい我慢や苦労は避けましょう。
楽をすれば仕事はうまく回ることを実例を交えてお伝えします。
辛いことを他人にもやらせたい人たち
私は今の職場に異動して数か月になります。
異動先の初日、ここの職場はとにかく忙しくて大変だということを引継ぎ者から聞かされました。
それは以前からなんとなく聞いていた話だったので、ある程度は覚悟していました。
そして実務に入るとき、引継ぎ者ははじめに自分がやらされて辛かったことを私にやらせました。
そこで「この業務きついね。いつもこんなことやっているの?」と聞くと、
「普段はこんなにやらないけど、初日だからやってもらうことにした。」と言います。
翌日、通常の業務に戻り話を聞くと、どうやら「自分が大変だったことをやらせたかった」そうです。
よく自分がやってきて辛かったことを誰かにもやらせたい、と思う人は一定数います。
そして「おれはこんなに大変だったんだから、お前も苦労しろ」と言わんばかりの仕事を押し付けてくるのです。
。。。
あなたがやることはこの業務を不満を言いながらこなすことが仕事なのか?
私はそれが正解だとは思えません。
我慢することのメリットとデメリット
考えてみて下さい。
なんで異動してきた自分が同じように忙しく働かなくてはならないのか。
そんな理由はありません。
忙しく働いた上でなんかメリットがあるのか考えてみました。
メリット
・忙しく働いている自分頑張っている、と自己満足に浸る。
→浸らない。
なぜなら自己満足だから。
・同僚から「頑張っているな」と見られたい。
→他人は自分にそこまで興味がない。
むしろ見ていない(可能性の方が高い)。
デメリット
・肉体的にも精神的にも疲れる。
→帰ってやりたいことができなくなる可能性がある。
・給料が増えるわけではない。
→人の評価はいきなりに給料や査定に反映されるわけではない。
などが考えられました。
どうしてもメリットよりもデメリットの方が大きく感じてしまうのです。
我慢することではなく、楽をすることを行う勇気
それではどうすればいいのか。
私は「我慢すること」から楽をすることをしようと考えました。
まずは業務をこなして認めてもらわなければならないので、業務を覚えつつ改善点を考えました。
異動先で考えられた改善点は
・仕事量に対する人員の少なさ
・仕事量にかける時間の割り当ての少なさ
・作業効率
・現場作業員の不満の抽出
でした。
まず行ったことは仕事量がどれだけあり、その量に対する人員のかけ方を数値化しました。
次に作業員に不満を聞きつつ、どう改善してほしいかを聞き取りました。
それらのデータを元にどうすれば改善されるか、ということを提案しました。
運がいいことに、私の上司は聞く耳を持っている人で、まずはやってみようと色々と試させてもらいました。
途中で失敗や不満も出つつ、今では作業員の不満はほぼなくなったと報告を受けました。
業務の効率化を行ったので、作業量を減らすこともでき、時間の短縮にもつながりました。
なにより私が疲れなくなりました。
現場を指揮するからと言って、指揮者が一番苦労しなければならない、というのは一種の思い込みです。
一部他の部署からは反発があったそうです。
その内容が「今は前より楽になっていてずるい」というような内容です。
。。。
意識を変えないと行動も変わらない
作業の効率化や人員の配置なども大切ですが、最も重視したのは他にあります。
それは「意識を変えること」です。
今まではとにかく忙しいから目の前の仕事をやらなくてはならない、とひたすら業務にあたっていました。
自分で「この職場は忙しい。この仕事は忙しい」と自分に思い込みをかけていたのです。
その思い込みを取り除かないと新しい考え方を身に付けることはできません。
まずは従来の思い込みを除くために業務を見直したり、様々なデータを数値化してわかってもらおうとしたのです。
新しいやり方を次々と導入したので現場ははじめはやり方が違うと混乱していました
そして作業員たちに少しずつ新しい意識の刷り込みをしていきました。
今は新しい信念を持ってもらうことができてきました。
この信念についての考え方は「ゾーン」を参考にしました。
トレード以外にも応用がききます
ゾーン「勝つ」相場心理学入門から学んだ思考法を相場で活かすには
実際に業務にも雰囲気にもいい影響が出ています。
みんなに理解される必要はない
我慢することが大事ではなく、変えることが大事と書いてきましたが、前述のように変化をすれば必ず反発も起きます。
そして不満も出ることはほぼ確実です。
はっきり言います。
言わせとけ!
だいたいうだうだ言ってくるのは外野です。
あんた関係ないから口出しするな、という気持ちはありますが、人のやることなすことに文句を言う人はどこに行っても必ずいます。
そんな人は気にするだけムダです。
やることはしっかりやって外野を黙らせましょう。
失敗することもありますが、めげずにどんどん変えていきましょう。
何も恐れることはありません!
本当に恐れることは周囲を気にして何も行動をしないことです。
失敗も成功も必ず自分のためになります。
それは自分に返ってきて、次にまた何か行動を起こすときにはコツを掴めるようになってきます。
まとめ
楽を目指すといい方向に物事が進みだす、ということを体験談を交えてお伝えしました。
自分の会社はそんなことはできない、と思う方もいると思います。
はじめはできないと思うことはおかしくありません。
少しずつ行動をしていくことにより価値観が変わります。
そして経験を積めばさらにやり方のコツがつかめてくるはずです。
そのときはきっと今よりも楽になってくるでしょう。
楽をする努力をしていけば、仕事はうまく回るしなによりも自分が楽できます。
仕事が忙しい人ほど参考にしてもらいたいです。