先ほどツイッターを何気なく見ていると、ノムさんの告白「沙知代よ、君がいない毎日は本当につまらなくて」という記事がトレンドになっていました。
ノムさんの告白「沙知代よ、君がいない毎日は本当につまらなくて」
出典:週間現代
何気なく読んでみたら止まらなくなり、色々なことを考えさせられました。
この告白文はぜひ皆さんにも読んでほしいとの思いから記事にしました。
目次
「ノムさんの告白」は不器用だけど愛が詰まったラブレター
題名から
「何だろう、ノムさんがまたぼやいているのかな?」
と軽い気持ちで読み始めたのですが、とんでもなかったです。
野村克也氏が愛する妻に送る、不器用だけど愛が詰まったラブレターでした。
強烈なキャラクターのノムさんとサッチー
「ノムさん」こと野村克也氏は元プロ野球で元プロ野球監督です。
ID野球という徹底したデータに基づいた管理、指導をしていたことで有名です。
私は阪神タイガースのユニホーム姿で指揮を執るノムさんの印象が強いです。
ちなみに私は野球はほとんど知りません。
そして中継を見ることもなく、スポーツニュースで試合結果を簡単に伝えている様を何となく見ているくらいです。
それでも、朴訥とした雰囲気でぶつぶつとぼやいているノムさんはなぜかインパクトがありました。
あのキャラクターが人から愛された理由なのかもしれません。
その婦人「サッチー」こと、野村沙知代さんは恐妻と世間では認識されていました。
サッチーもサッチーでテレビに映ると一気に目をひきました。
見た目から何やら、印象に残る人というのはこんな人なのでしょう。
テレビではおっとりとした物言いのノムさんにキツい言葉を浴びせるサッチーが強烈なインパクトを残していました。
野球に関心がない私でも、この二人のやり取りは覚えているほど印象的でしたね。
妻と母への思い
生きていれば必ず別れが訪れます。
ノムさんとサッチーも例外ではありませんでした。
妻のサッチーへの思いと苦労してノムさんを育てた母への思いは何だったのでしょうか。
突然の別れ
妻の沙知代さんは虚血性心不全で倒れ、85歳で亡くなります。
このニュースはテレビでも取り上げられました。
突然妻に先立たれるさみしさはまだ私にはわかりません。
しかし、この記事の次の言葉が私の心にささります。
私達は表面的にしか芸能人を見るしかありません。
キャラクター的にもノムさんが尻に敷かれてかわいそう、といったイメージがついていましたが、そうではないですよね。
2人には2人しかわからない愛の形があったのですね。
さみしさの行き所のなさが感じられるこの記事は、残された男の悲壮感が感じられます。
ノムさんの母は幸せだったのか
そしてもう一つ、考えさせられる言葉がありました。
おふくろは、苦労するためだけにこの世に生を受け、死んでいったような人だった。
「おふくろよ、人生、幸せだったのか」
体の弱い母が女手一つでノムさんを育ててくれました。
最後の最後まで苦労しただろう、という言葉はなんともいたたまれません。
昔の日本は経済的にどこも貧しく、働かないと生活していくにはとても大変だった時代だったのだと思います。
そして現代よりも世間の目は厳しいことは想像に難くありません。
無理をしないといけない時代だったのでしょう。
そんな母を見て育ったノムさんには思うところがたくさんあったはずです。
ノムさんとサッチーから学んだこと
ノムさんは愛情表現が上手ではない人のようです。
しかし相手を思う優しさを心に秘めているような人なんだと感じました。
サッチーもおそらくそのことは知っていたからこそ、長い間夫婦として生活していたのでしょう。
この二人から学んだことは何だったのでしょうか。
祖父の泣いている後姿を見て感じた事
今回の記事を見てフラッシュバックしたことがあります。
それは私の祖母の告別式での出来事です。
ひとりひとりお別れをして最期に祖父がお別れをする際、半身麻痺で体の不自由な祖父が号泣していました。
あの時の本当にさみしそうな顔と後姿は今でも私の胸にぐっとくるものがあります。
男性は女性よりもさみしさに弱いのかもしれません。
当たり前という日常は当たり前ではないです。
そして一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、お互いが補完し合って少しずつ夫婦という形を作っていくのだと思います。
その補完していた日常はいつかは終わりが来ます。
男性の方が女性を忘れないという話が聞かれるのは、きっと無意識のうちに相手が自分の中のウェートを占めるようになるのかもしれません。
後悔はきっとするから思い出をたくさん作る
妻と出会って7年が過ぎました。
今は家族が私の中で大きな存在になりました。
このまま何事もなく静かに年を重ねていきたいですが、そうはいかないでしょう。
私も手術をしてICUに入ったことがありました。
サッチーとノムさんのように突然の別れがあるかもしれません。
世界一大切な子どもとの別れなど想像もできません。
こんなことを考えている私にも両親がいます。
ノムさんの母親とノムさんの別れがあった時のように、私もいつかは母との別れが来ます。
大切な人との時間は大切にしたいです。
どんなに一緒にいたってきっと後悔をすることになるでしょう。
それでも思い出は残ります。
物はいずれは消えてしまいますが、思い出はいつまでも生き続けます。
そんな思い出を残していきたいです。
最後に
今回の「ノムさんの告白」は妻との突然の別れが訪れたひとりの男性のその後の話です。
これがノムさんとサッチーという芸能人だったわけですが、ただの読み物として終わらせるには思えないような内容だったので記事にしました。
いつかは訪れる離別の日。
とても他人事には思えませんでした。
当たり前のように近くにいる人を大切にしよう。
多くの人に読んでもらいたい記事です。