書評

ゾーン「勝つ」相場心理学入門から学んだ思考法を相場で活かすには

相場で勝ち抜くための思考法を得る

「トレードをして生き抜く上で重要なのは心理」ということを学ぶために買った本です。
トレーダーなら必須の一冊、といわれるくらいためになる内容が書かれています。
文中に書かれている言葉

一貫して勝つ人間には、他人とは違った思考力があるのだ。

とあります。
これはどういったことでしょうか。

今までの考え方は捨てる

トレードをしている方は「思い通りの値動きをしないな」と思うことがあると思います。

株価はとても複雑な動きをします。
そして生き物のように、こちらの意志とは別に自由自在に動き回ります。

私たちは日常生活において、自分の思い通りに物事を進めようとします。
それはストレスがたまらない方法のひとつであり、意識してやってはいないはずです。
そして無意識のうちに習慣になっています。

このような生活や思考が何十年も続いていくと、自分のやり方や考え方が否定されると裏切られた気持ちが芽生えます。

相場は何が正しいか、なんてことはありません。
そして絶対的に安心なんてものとは無縁の世界です。

まるで大海に漂うような状況にいます。
この中で自分の信頼できるやり方と考え方を見つけていかなければなりません。

自分を信頼すること

今まで生きていた世界では正解というものがはっきりとしていたことが多かったかもしれません。

数学では計算式を覚えれば答えは出ます。
世界史は何がどこで起きたのか、ということを覚えれば正解です。

しかしトレードをする上での正解は、実際に資金を投入しない限りはわかりません。

そんな世界で信じられるのは自分しかいません。

期待値のあるストラテジーを運用するとしても、本当に信頼していなければ不安が襲います。
そしてドローダウンの時期には疑心暗鬼になり、トレード自体を辞めてしまう可能性があります。

私も実際に信頼していた(と思っていた)ストラテジーを運用していたところ、思わぬ損失を被り運用停止をしたことがあります。
それだけ不安定な世界にいるということです。

信じられることは自分の判断だけです。
それは簡単に身につくものではありません。

損失からは逃れられない

損切を避けようとトレードをする人がいます。
おそらくお金が減ることに対して恐怖を感じているか、しばらく持っていれば反発して株価が戻ってくるかもしれない、と考えているのかもしれません。

もし損切しないで運よく買値まで戻ってきたとしても、次はそううまく行くとは限りません。
次は反発しないで株価が下げ続けたらどうなるのでしょうか。

おそらく祈るような気持ちで株価を見つめるか、損失から目を背けてなかったことにするか、ということをすると思います。

前述のとおり、株価は自分ではコントロールできません。
損失は必ず出てしまいます。

なんとか当ててやろうという気持ちを捨てないと、必ず大きな損失を被ることになります。

ゾーンにいる状態に達する

ゾーンという言葉は著者によると「明鏡止水の境地」になります。
つまり、怖れも不安もない落ち着いた心理状態です。

たとえば、以前儲かったチャートパターンを発見したとします。
このパターンなら以前は勝てたから、今回も勝てるだろう、と考えてしまいます。

しかし今回はチャートパターンが崩れ損失になってしまいました。

そうすると「裏切られた」という感情が芽生えます。

そしてまた同じチャートパターンがでたときは「前回は損失になったから、今回はしけかけるのはやめておこう」となってしまいます。
これは「当てよう」と銘柄を選別をしている状態になります。

確率論ではどれが上がるか下がるかを当てません。
母集団をそろえてある程度のサンプルがある中で、どれくらいの勝率と利益があるかということを考えます。

トレードのひとつひとつに値動きの理由を求めてはいけません。
無の状態でとにかく仕掛け続けることが大事です。

そのために段階をふんでステップアップをして、ゾーンの状態にもっていくことが重要です。

まとめ

334ページもありボリュームたっぷりの本書は、必ず勝てる勝利の聖杯探しを避けるために読むべき本です。

確かに勝てるストラテジーがなければ利益を出すことは難しいです。
しかしそのストラテジーを運用するのに信じられるのは自分です。

自分自身を信頼するためにはどうすればいいのか、しっかり考えたい方は読まれることをお勧めします。
私は定期的に読み返すことによって、その時に気が付かなかったことに気が付くということもありました。

これからもお世話になる一冊です。
そして真剣なトレーダーなら必読の一冊です。

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