書評

生き残りのディーリングを読了しました。ナンピンするなという章は読むべき!

相場に向き合うディーラー向けの本

株の本は精神面に焦点を当てたメンタル強化の本や、売買の方法に焦点を当てた本が多く出版されています。

 
この本は相場における考え方や見方を中心に執筆されています。

 
著者はプロのディーラー向けに書いた本としていますので、個人投資家には該当しないページがあるかもしれません。

 
しかし、各相場というのは全く別物というわけではありません。

 
自分の興味のあるところを読んで、その後に全体を通して読むと相場にも共通点があることがわかりました。

市場は様々だが本質は同じ

私は株のトレードをメインに行っているので、他の市場の事はよくわかりません。

しかし、その市場には商品があり価値があります。
そしてその価値をどう判断するかで割高か割安かを判断し、売買をどうするかということを決める事は共通しています。

各市場にもそれぞれの取引者の思惑が飛び交っています。
その思惑をうまく利用して利ざやをとることも共通しています。

 
こう考えると、取り扱っているものやルールは違えど、そこにあるのは人間の心理が商品の価値を決めているといえます。

 

トレンドを見極める

相場は大小の波動を作って進んでいます。

この波動は言っては返す、まるで海で見る波打ち際の風景を連想させます。
この波動もトレンドがあり、大きく長く続くこともあれば、はっきりしないこともあります。

 
トレンドが発生すれば長く続くという習性があります。

 
やりやすい時期とやりづらい時期がありますが、自分のタイムスパンに合わせたやり方をすべきだと推奨しています。

価格バブルは必ず崩壊する

今、日経平均株価は高値の24000円をつけてから急落の一途をたどっています。

ちょうどこの本を見ていた時に、バブルについての記述があったので見てみました。

近年の株式市場における大相場といわれても過言ではない、「アベノミクス相場」が始まってから5年が経ちました。

 
しばらく上昇相場が続き株を買っていれば儲かる、という強気なセンチメントで相場は支配されていました。

 
実際に「億り人」と呼ばれる億万長者がつぎつぎと現れました。

 
しかし、買われ続けているものはいつかは売らなくてはなりません。

 
そしてその価格が適正価格ではないと判断されたときは、値段は下がります。

私はバブル経済を直接経験したわけではありません。

そのときも多くの株長者が現れたそうですが、その後のバブル崩壊で稼いだ以上の損失をして退場された方が多かったようです。

 
今の日経平均株価は高値圏と言われていますが、この価格がどのように変化していくかを実体験として見ていきたいです。

 

見切りと再起

この本で最もためになったのはこの章です。

特に損切りについては下がったら確実に切る、と言うことを書かれています。

今は買値から価格が下がった状態だが、いずれは回復するだろうという考え方を否定しています。

相場観は天気予報よりも外れると主張しています。

 
間違ったら損切りをして出直せばいい。

 
ナンピン買いなんてもってのほかだ、など今までの章よりも強調したいような印象を受けました。

上記の内容はこれは今の相場でも言えると思います。

今までは暴落しても買いが入っていたため、数日で買値近くに戻っていたような状況でした。

しかし、最近はリバウンドの買いの力が弱く、含み損に苦しんでいる人が多いようです。

このような状態でナンピン買いをしてしまうと、下降トレンドに入った場合、塩漬けになるか最悪追証が発生する可能性があります。

 
損切りははじめは難しいかもしれませんが、生き残るためには必ずしなければいけない技術のひとつです。

 
私も初めは抵抗がありましたが、ルールに従って損切りをすることにより、損失をある程度抑えた状態で再起することができました。

まとめ

本書は相場についての概念が100項目にわたって書かれています。

ある程度相場を張っていれば、聞いたことがある内容が書かれているかもしれませんが、知っていることと実行できていることとは根本的に違います。

リスクなしにリターンは得られません。

 
怖くてもチャレンジをするからこそチャンスがあるものです。

 
おわりに-大底で起きていること-という記述があります。

ピンチに追い詰められて絶望している人に這い上がってほしい、という力強いアドバイスをしています。

 
あきらめないで、という強いメッセージが込められた本書は改めて相場にチャレンジしたい方に読んでほしいです。

 

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